青木佑磨の天才性について。

自分は鷲崎健という人物の十年来のファンである。

 

そこに辿り着くまでに至った経過は後日のネタに取っておくが、まさに今一番ホットな話題だったヨルナイト×処女ラジコラボを見ていて改めて気付いたことがある。

 

鷲崎さんの横にいるアシスタントが実は傑物なのではないか、ということだ。

鷲崎さんは既にアニラジ業界の生けるレジェンドである。

 

彼が居なければ公式生やA&Gデジタルが今のような状態にはならなかっただろう。

A&Gオールスターなんて続くどころか始まらなかったかもしれない。

 

仕事ではなかったあと何分を除き鷲崎さんがラジオトークで対等に殴り合っていたのは浅野真澄だけだった。

基本的に鷲崎さんのラジオは鷲崎さんのラジオだ。

アシスタントや相方が誰であろうと鷲崎さんのラジオだからという安心感があり、トークの安定感がある。

 

ある意味では三角戦士もゲストもアシスタントもそれほど変わらないのかもしれない。

どれも人物を鷲崎健なりの調理法で調理してそれは確かに美味い。

 

ただ伝説となった浅野さんとのコンビの時だけは対等に主導権を奪い合っているように感じた。

アニスパの爆発力は浅野さんがしばしば自分のペースに引き込もうとする為に発生したものだ。

今の鷲崎さんに対してペースを譲らないほどのラジオパーソナリティはそうはいない。

 

処女ラジコラボが面白かったのはそこだった。

処女ラジゲストの時処女ラジコンビは一度も鷲崎健に主導権を渡してはいない。

むしろ主導権を手渡されるシーンが大半だった鷲崎さんのラジオでは珍しいものだった。

そして処女ラジコンビは確実に鷲崎健を掘り下げた。

これは意外と稀有なことだ。

鷲崎さんは自分への興味が希薄に映るし、基本的にそれほどそこに触れない。

 

今回のコラボの爆発力は凄まじくトークの密度はアニスパ全盛期に匹敵したと思う。

そしてヨルナイトに於いて重要な役割を果たしたのは間違いなく青木佑磨だった。

 

ここのところ鷲崎さんも昔ほど頭の回転が速くなくなったと思うことが少なくない。

相変わらずワードのチョイスはセンスがあるし、安定感は増しているが。

 

ヨルナイトに於ける青木佑磨はある種鷲崎さんの情報処理をしている。

彼は頭の回転が非常に速い。

閃いた何かを表現することをラジオの進行より優先させるシーンがあり、そこは欠点ではある。ヨルナイトでも何度かやらかしているし…。

進行第一の師匠とやっているわけでそのうち修正されてくるとは思う。

 

それでもワード数を抑えつつ話を明確にする能力は特筆すべきものだ。

ともすれば錯綜しかねなかった今回のコラボにおいて大量の情報をわかりやすく整理したのは彼の技量だと思う。勿論3名のパーソナリティが怪物なのは言うまでもないのだが。

ライターでもあるということで要旨を掴む能力が鍛えられているのかもしれない。

 

少なくとも怪物3名の中で埋没せずむしろ価値を証明したのは確かだ。

言語化能力には特筆すべきものがある。

 

アニスパ終了後のレギュラーの中で一番鷲崎健に渡り合えているのは青木佑磨だろう。

元々の関係性もあるが、単純にトークの速度で浅野真澄に匹敵しうる。

 

勢いで事故を起こしさえしなければ、2,3年の間にメインの長期レギュラーを持っている気がする。

 

 

今週末からまさかの地上波昼レギュラーデビューをするわけだが、対面にはあの阿澄佳奈だ。

 

えじけん大好きな学園祭学園のボーカルが阿澄佳奈のアシスタントというだけで笑いそうになる。

えじけんやひだまりらじおの時のような爆発力は鳴りを潜めたが、青木佑磨が阿澄佳奈の速度を上げることが出来れば神回を見れるような気がする。

初回はいぐもこなので呑まれそうだが…(笑)

 

何にせよ鷲崎健でも1人喋りでも学園祭学園でもない青木佑磨がどこに転ぶのか。

少なくとも最初の数回は確認しよう。